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ニコニコ動画のコメントの年齢分析したら中学生がほとんどだった件

要約というか言いたいこと

  • 調べてみると、ニコ動のコメントは10代によるものがほとんどだった(特に中学生)。
  • コメントの空気は彼ら小中学生が作っているんじゃないのか。
  • 価値観がかなり違うんなら分けた方がいいんでないか。

最近のニコ動コメントと空気

最近ニコ動のコメントを見ていて、なんとなくコメントがつまんないなあと思う。
喧嘩のコメントは論外だけど、普通のコメントでも
「うーん・・・そこでウける?」
「この曲そんなにいいかなあ・・・」
みたいに、「みんな」との感覚のズレが昔に比べると目立つようになってきたように思う。


どうやら自分はニコ動内での標準的な価値観のラインから逸脱してしまったのか。
だとしたら、その「標準的な価値観」とは誰がどのように作りだすのか?

実際そこにいる人と表面上そこにいる人の違い

普通に考えると、その「標準的な価値観」は、その場にいる人間の平均的なものになるはず。
100人いて、演歌が好きな60歳代が大半を占めるなら、その空間ではJポップやロックよりも演歌が好まれる空気になって当然。
ニコ動ユーザの年齢構成は、10代が20%、20代が45%、30代が20%、40歳以上が10%(2011年3月時点)。
なので、圧倒的に多い20代がニコ動の空気の中心となるはず。


しかし、そうはならなかった。
動画でコメントをしているユーザの年齢を分析してみると、驚いたことに、80%近くを10代が占めていた(2011年のコメント)。


↓実際の年齢構成(公式データ)


↓コメントでの年齢構成(N=37105)


↓コメントでの年齢構成の推移(N=526623)

10代は時間がたくさんあることから発言数が多くなるのか、それとも、もともと積極的なのか。


↓コメントでの年齢構成の 7〜22歳までの内訳 2011年(N=30805)
 中学生が最も多い。次いで小学生もがんばってる。


↓「VOCALOID」タグで2011年に投稿されたコメントを調べてみた結果(N=971)


↓「VOCALOID」タグで2011年に投稿されたコメントを調べてみた結果(7〜22歳までの内訳)(N=834)


↓「政治」タグだとこうなってる。さすが小中学生も政治には閉口ということか。(N=125)



重要なのは、「実際の存在率(実際の年齢構成)」は視聴者には全く伝わらないこと。
そんなものは視聴者には見えない。画面を通して見えるのはコメントだけ。
しかも、そのコメントから伝わるのは相手の素性がほとんど抜き取られた空気(雰囲気)だけ。
実際、「wwwwwwwww」や「wktk」を見ても、そのユーザの年齢や性別はまったく分からない。
そこから伝わるのは、「みんな」が笑ったりドキドキしているという空気。


相手が何者か分からないからこそ、彼らを自分とそう違わない人物として認識できる。
相手が小学生であっても、おばさんであっても、みんな「お前らw」的な存在(なんとなく近い存在)になり得る。
でも、最近は「お前らw」的ではなくなってしまった。


それにはたぶん価値観の差が原因にある気がする。

10代と他の世代との価値観の差

具体的に10代と他の世代との価値観の差にはどのようなものが考えられるか

  • 音楽における世代間の感性の差
  • コンテクスト重視かコンテンツ重視か
  • エロ重視
音楽における世代間の感覚差

音楽の嗜好性に関しては世代間でどうしても超えられない感覚差がある。
老人は演歌ばかり好んで若者に演歌が理解できないのもそれ。
時代や環境に左右されない普遍的な音楽的感性があるなら、ロックやポップスがもっと老人にも支持されなければ不自然。
また、音楽は視聴の蓄積によって嗜好が変化する。実際、小学生の頃からジャズを好む人は少ない。
歌詞の内容をとっても、世代ごとに、環境差の影響で好まれるものが変わっても不思議ではない。

つながりやコンテクスト重視世代とコンテンツ重視世代

正直、上の音楽の嗜好性の話はまだいい。
一番問題なのが、そもそも「何のためにニコ動を利用しているのか」というレベルの価値観の差。
そのひとつの例が、「最近の動画コメントについて思うこと」という動画に見られる。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13604690
http://dic.nicovideo.jp/v/sm13596935
ニコニコ動画で「最近の動画コメントについて思うこと」という動画が人気 なあお前らどう思う?
動画の要点を一行でまとめると、
「否定コメを否定するコメントやめろ。肯定コメしかなくなる」
内容や本質的な部分よりも人とのつながりを重視する人や煽てるのが好きな人にとっては、否定的・批判的なコメントはウザい。一方、内容や本質的な部分を重視する人は、正直な空気・正直なコメントを求める。「仲良く」みたいなことはは全く考えていない。
まあ、この違いが本当に世代間に強く表れるのかどうかは十分な検証が必要だけど。


価値観の差(≒年代の差)がコメントとしてどのように表れるか

価値観の差は、極端で目立つものから、目立ちはしないが量的には多い潜在的なレベルのものまで、いろいろある。


極端で目立つもの:
・繋がり重視系:挙手厨、「○○見てる〜?」
・論争:「あぁ? 」「↓お前は〜」
・強い自己主張系:「○歳だけど〜」、「俺は〜」、赤字


潜在的なもの:
・評価:賞賛、ブーイング、「www」「最高!」「GJ」「微妙」「つまらん」
・感情表現:笑い、泣き、など

ちなみに挙手厨の年齢構成も7割が10代と、若い人ほど多い。
論争(論争というかスルースキルの欠如、または異常な愛)の年齢構成に関しては、「↓」から始まってかつ「画面下表示」で投稿されたコメント郡を誰かに対する論争的ツッコミであると仮定して集計した。
その結果も10代が66%と最も多かった。


極端で目立つタイプのものに関してはわかりやすいので、逆に自分は気にならない。
というか、気にしない。見た瞬間に「お前らw」的でないことが認識できるので、スルーすればいい。


問題なのは、潜在的なもの。
これらは見た目上が「お前らw」的で、区別がつかない。



グラフを見ると、10代のコメントでの存在感(特に中学生によるもの)が増しているわけだが、
これは言い換えると、中学生の持っている価値観がコメントを通して動画の盛り上がりやブーイングを支配するということ。
そうすると当然、中学生の好みの動画が上がる。
それを見たクリエイターが方向性をそっちに変えたりすると、もう全体がそっちに向かっていく。


そこで年齢フィルター機能

つい最近NGコメント共有機能が実装されて運営GJとか思ったけど、あれで防げるのは極端なものだけ。
問題なのは、そういった表層には目立って現れることのない価値観や嗜好性の違い。


カテゴリという機能はその違いを分けてノイズを減らす役割がある。
ボカロが嫌いな人はボカロのカテゴリに行かないことで、視界からボカロを排除できる。


もし、年齢と価値観との間に強い相関があるなら、カテゴリと同じように、コメントにおいても年齢ごとに仕切りを作ってみてもいいんじゃないかと。
というわけで、今度試しに、年齢フィルターを作ってみて、各年代のコメントを流して動画を見たときの感触を比較してみようと思う。

統計について:ユーザページのプロフィール公開率が各年代で同一であるという仮定を置いています。

補足 統計値について

・Nの追加

補足 調査方法

・1000以上のコメントのついた動画からそれぞれコメントを1000個ずつとる
・それらの内の184でないコメントについて、そのユーザの生年月日を取得して収集

補足 プロフィール公開率について

運営が教えてくれれば一発ですが。
調べる方法もあるようですが、今のところ推測するしかありません。
プロフィール公開率についての意見や感触。

@ Keiji Sakamoto
ニコ動の動画ランキングで、120作品を毎日眺めててもクリックしてみようと思う作品が最近は2,3個しかなくなってしまったのは、コメントを入れる年代がほとんど中学生ということでなんか凄く納得しました。よって年代別ランキングモードが欲しいです。 @koizuka @hedachi

@ ありらいおん(遺伝子組み換えでない)
なので htn.to/zuMaLG で一部の動画のコメントからユーザーが特定できかつ生年月日が公開されてるのだけから数字だしてても,サンプル少なすぎるんじゃ? というのが正直な感想>生年月日を公開してるユーザーなんて,うp主のうちの1%くらいしかいない

Memeo
実際ボカロ等の動画のコメント見てると「子供が多いんだろうなあ」と思うことが多いのでコメント無しで見ることが多い。

kaz_hiramatsu
ボカロのコメは、納得。

inumash
統計の取り方にもよるが、“皮膚感覚”としてはなんとなく整合性がとれてるような気も。ただ見る動画で全然違うけどね。サッカー関連とか洋楽とかは多分おっさんばっか。

sekiyado
統計のとり方に穴がありすぎる気が…。とは言え、やっぱり中高生くらいが一番多いような気はする

lisa-rec
アメーバもうごメモもだけど、若いほどコメントも多いし、☆連打するね。

FTTH
低年齢の方がプロフ全公開に抵抗を感じないバイアス がある可能性

イメージ通り!? 2chは高齢化、ニコ動は“リア厨”